企画書に「Z世代は約何万人」と書こうとして、資料ごとに数字が違い手が止まった経験はないでしょうか。1,700万人とする記事もあれば、2,000万人とする記事もあります。
実は、どちらも間違いとは言い切れません。Z世代には公的な定義がなく、生まれ年をどこで区切るかで人口が数百万人単位で変わるからです。総務省統計局の人口推計をもとに、根拠つきで使える数字を整理しました。
Z世代の人口はおよそ1,800万〜2,000万人|数字に幅が出る理由
Z世代という言葉は、1990年代半ばから2010年代初頭に生まれた世代を指して使われます。ただし始まりと終わりの年は資料によって揺れがあり、1996年から2012年と区切る場合もあれば、1995年から2010年とする場合もあります。
採用する区切りしだいで対象が2〜3歳分ずれるため、人口も1,800万人前後から2,000万人前後まで幅が出ます。区切り方の違いはZ世代の年齢範囲の記事で詳しく整理しています。
覚えておきたいのは、公的統計にZ世代という区分は存在しないという点です。Z世代の定義そのものに揺れがある以上、企画書で数字を使うときは、何年生まれから何年生まれを指すのかを併記しておくと安心です。
総務省統計局の人口推計でみる年齢階級別の人口
総務省統計局が公表する人口推計の2024年10月1日現在の確定値から、Z世代に重なる年齢階級を抜き出しました。日本の総人口は1億2,380万2千人です。
| 年齢階級 | 人口 | 総人口に占める割合 |
|---|---|---|
| 10〜14歳 | 約519万人 | 4.2% |
| 15〜19歳 | 約546万人 | 4.4% |
| 20〜24歳 | 約626万人 | 5.1% |
| 25〜29歳 | 約652万人 | 5.3% |
| 15〜29歳の合計 | 約1,824万人 | 14.7% |
15歳から29歳までを合計すると約1,824万人で、総人口の14.7%にあたります。定義を広めに取って10〜14歳の一部を含めれば、およそ2,000万人という数字にも根拠があることがわかります。
Z世代が総人口に占める割合は15%前後
日本のZ世代の割合を一言で答えるなら、15%前後がもっとも実態に近い表現です。およそ7人に1人がZ世代、と言い換えることもできます。
同じ人口推計の参考表をみると、平成生まれの人口は3,511万5千人で総人口の28.4%。Z世代はこの平成生まれのなかの、およそ半分を占める計算になります。ちなみに令和生まれはまだ430万人、3.5%です。
他の世代と比べてどれくらい少ないのか|親世代の6割ほど
Z世代の少なさは、上の世代と並べるとはっきりします。同じ2024年10月1日現在の人口推計で、団塊ジュニアを含む50〜54歳の人口は約979万人。Z世代ど真ん中の20〜24歳は約626万人で、親にあたる世代の6割ほどの規模しかありません。
ちょうど親の年代が日本でもっとも人口の厚い層、その子どもにあたるZ世代がもっとも薄い層のひとつ、という構図です。
研究所でマーケティング担当の方と話していると、Z世代向けはパイが小さいと言われることがあります。数字の上では事実です。ただ、人数が少ないからこそ同世代のつながりが密で、流行が一気に駆け抜ける。人口の少なさと影響力の大きさが同居しているのが、この世代の面白いところだと私たちは考えています。
Z世代の次はさらに少ない|α世代と出生数のゆくえ
下の世代に目を移すと、傾向はいっそうはっきりします。おおむねα世代に重なる15歳未満の人口は1,383万人、総人口の11.2%で過去最低を更新しました。
出生児数は第2次ベビーブーム期にあたる1971年から1974年をピークに減少が続き、2024年は71万7千人。死亡数が出生数を89万人上回る自然減少は18年連続です。若者の人口は、この先も確実に縮んでいきます。
裏を返せば、Z世代は少ない世代であると同時に、これから長いあいだ、もっとも人数の多い若者世代であり続けるということでもあります。
人口15%のZ世代が、それでもマーケティングの主役である理由
人口だけをみれば約15%。それでも企業もメディアもZ世代を追いかけるのには、はっきりした理由があります。
- SNS上で流行の起点になり、上の世代や下の世代の消費にも波及する
- これから所得が増え、家族形成期に入っていく未来の主要顧客である
- 価値観の変化がもっとも早く表れる、社会の定点観測地点である
数字の少なさは、影響力の小ささを意味しません。人口データを企画に変えるには、その中身であるZ世代の特徴や価値観までセットで押さえることが近道です。
若者研究所では、現役の学生研究員100人以上とともに、Z世代の生活実態を定点で観察しています。人口統計だけでは見えない若者のリアルが必要になったら、若者リサーチのご依頼やお問い合わせからお気軽にご相談ください。
よくある質問
日本のZ世代の人口は何人ですか?
生まれ年の区切り方によって幅がありますが、総務省統計局の人口推計によると2024年10月1日現在の15歳から29歳の人口は約1,824万人です。定義を広めに取ると2,000万人前後になります。
Z世代は日本の総人口の何パーセントですか?
15パーセント前後です。総務省統計局の人口推計で15歳から29歳を合計すると総人口の14.7パーセントにあたり、およそ7人に1人がZ世代という計算になります。
Z世代とα世代はどちらの人口が多いですか?
Z世代のほうが多いです。少子化の進行により、α世代におおむね重なる15歳未満の人口は1,383万人と総人口の11.2パーセントにとどまり、過去最低を更新しています。


